新宿駅から特急で約1時間30分。山梨県最大の温泉街・石和温泉郷には、豊富な湯量と高い効能を誇る名湯が立ちならびます。
石和温泉郷のはじまりは、1961年(昭和36年)。比較的新しい温泉です。温泉が湧き出たのは、県内企業の職員保養所の建設予定地でした。以前よりその近隣に低温の温泉が沸いていたことから掘削工事を進行。すると、ぶどう畑の地下160mから忽然と大量の高温温泉が噴出しました。湯の温度は46度。高温の湯はやがて水路に流れ出て、湯けむりたなびく「青空温泉」に…。地元の人がこぞって詰め掛けるようになり、朝から晩まで大勢の人で賑わっていたといいます。
温泉の出現から街は一変。旅館やホテル、立ち寄り湯などの温泉施設が次々に登場しました。さらに、ぶどうやももの観光用果樹施設ができるなど「観光地」として石和温泉エリアはますます発展していきます。最盛期には、100軒以上の旅館とホテルがずらり。子どもから大人まで、日本全国からくつろぎと山梨の美食を求める人々が訪れました。
2005年、温泉街周辺を流れる水路沿いに「ウッドデッキの歩道」が設置されます。これにより、ほんのり硫黄の香りただよう温泉街のそぞろ歩きがより楽しくなったと評判になりました。特に春は桜並木が息をのむ美しさ。水路をはさんで両側、数百メートルに渡って並木が続き、幻想的な世界が広がります。このように、温泉もさることながら、温泉街の風情も多いに愉しむことができるのです。
宿のもてなしに身をゆだね、名湯を満喫した後は、地元の恵みをいただきたいもの。石和温泉エリアには、この地でとれたぶどうを原料にワインを醸造するワイン工場が点在しています。多彩な甲州ワインを試飲してお気に入りの1本を見つけるのはもちろん、工場見学もおすすめです。
甲府盆地のほぼど真ん中、石和温泉エリア。大自然に抱かれる多彩な温泉施設とワイン工場。やさしく包み込んでくれるような石和温泉エリアで、身も心も癒されるのんびりした1日を過ごしてみませんか?
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